原油価格チャート NY WTI(データは10分遅れでリアルタイム更新)

 原油先物チャート NY WTI   1時間足  


 原油先物チャート NY WTI   日足  




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・2020年4月20日 NY
原油先物市場 歴史上初のマイナス価格を記録

NY原油先物市場で受け渡し期間が最も短い期近物 WTI5月限が、史上初のマイナス価格を形成した。これは原油先物の取引が1983年に始まって以来最低の水準。取引時間中の安値は1バレル=マイナス40.32ドル、終値でマイナス37.63ドルとなった。新型コロナウイルスのパンデミックで世界的に需要が消失し供給過剰になっている事が原因。マイナス価格とはつまり、お金を払って原油を引き取ってもらうという事である。WTI5月限は4月21日が取引最終日だが、既に貯蔵能力の限界に近付いており、売り手は在庫を捌きたい一方、買い手は価格がいくら下がっても在庫を貯蔵する能力を有していない状況にあるとされる。4月21日付ニュース記事で、独立系で世界最大の石油化学品タンクターミナル運営会社オランダのロイヤル・ヴォパックは新型コロナウイルスによる需要減で急速に供給過剰が進み、原油と精製燃料を貯蔵するトレーダー向けのスペースはほぼ完売したと明らかにしている。
(※当ブログのチャートは提供元のシステムがマイナス価格に対応していないものと思われます)


・原油価格とは原油を取引する際の価格のこと


原油は品質により価格が異なり、産油国ごとに複数の価格指標がある。現在の原油の国際価格動向に最も影響力があるのはアメリカのWTI(West Texas Intermediate:ウェスト・テキサス・インターミディエイト) の先物価格である。 国際取引での単位は1バレル(約159リットル)当たりのアメリカドルで表記される。

原油価格の3大指標として、WTIの他に、ブレント原油価格、ドバイ原油価格がある。

原油価格は市場の需給バランスで決まるとされ、需要面では世界経済の景気動向やガソリン・プラスチックなど様々な石油製品の需要動向が影響し、供給面では産油国での供給動向(戦争・内戦による減産、タンカー襲撃、新しい油田の開発による増産等)が影響する。また、投機的資金によっても上下する。

日本国内における原油価格は、為替レートや、タンカーによる輸送コストの影響も受ける。原油国際価格はFOB(Free On Board=タンカーへの積込時)の価格を指すが、日本国内での原油価格は運賃や保険料を含んだCIF (Cost, Insurance and Freight) で表記される。 (wikipedia抜粋)


・原油生産量 上位国 (2014年 wikipedia抜粋)

1位 アメリカ 1397.3 万バレル/日
2位 サウジアラビア 1162.4
3位 ロシア 1085.3
4位 中国 452.6
5位 カナダ 438.3
6位 UAE 347.1
7位 イラン 338.0
8位 イラク 337.1
9位 ブラジル 295.0
10位 メキシコ 281.2


・原油埋蔵量 上位国 
(2014年 wikipedia抜粋)

1位 ベネズエラ 2983.5 億バレル
2位 サウジアラビア 2670.0
3位 カナダ 1729.2
4位 イラン 1578.0
5位 イラク 1500.0
6位 ロシア 1031.6
7位 クウェート 1015.0
8位 UAE 978.0
9位 アメリカ 484.5
10位 リビア 483.6
14位 中国 184.8


・原油消費量 上位国 (2013年 wikipedia抜粋)

1位 アメリカ 1889 万バレル
2位 中国 1076
3位 日本 455
4位 インド 373
5位 ロシア 331
6位 サウジアラビア 308
7位 ブラジル 297
8位 韓国 246
9位 カナダ 239
10位 ドイツ 238



シェール革命 (wikipedia抜粋)

シェール革命とは今まで困難であったシェール層(水中に堆積した泥が元になった生物化石を含む場合が多い堆積岩の層)からの石油や天然ガス(シェールガス)の抽出が可能になったことで世界のエネルギー供給事情が大きく変化することを指す。

アメリカではシェール層が国土のほぼ全域に広がり、そこに埋蔵されている石油や天然ガスは100年分を超えるといわれている。アメリカは世界最大のエネルギー輸入国から2020年頃には一転資源大国に躍り出ると見られる。一方、世界一の天然ガス埋蔵量を誇るロシアは、シェール革命による天然ガスの大量供給により、最大需要先である欧州での販売が振るわず世界シェアが低下している。

ロシア、中国、オーストラリア、ポーランド、ウクライナなど、古い堆積地層のある大陸にはシェールガス資源が存在するがアメリカなどにしかコストに見合った掘削・生産技術がない。

シェールオイルのフルサイクルコストは2014年の段階でシティグループが、1バレル=70〜90ドル前後と試算している。しかし、このコストには土地買収など巨額の先行投資も含まれており、土地やインフラがすでに整備されているシェールオイルでは掘削の維持コストは40ドルまで下がりうるとみている。価格競争力を獲得したことでシェールオイルはOPECの優位性を脅かす存在となってきている。


・OPEC(石油輸出国機構) (wikipedia抜粋)

国際石油資本などから石油産出国の利益を守ることを目的として、1960年9月14日に設立された組織。2018年7月現在では15ヶ国が加盟している。世界最大のカルテルとされ、1970年代には石油の価格決定権を国際石油資本より奪い、2度のオイルショックを引き起こしたが、1986年からは石油価格の決定権は自由市場へと移ったこともあり、現在では価格統制力はそれほど強いものではない。OPECの最高決定機関は、全加盟国が参加する総会である。総会は6月と12月の年2回開かれるほか、緊急案件のある場合には臨時に開くことも可能である。。加盟国内で最大の石油産出量および埋蔵量を誇るサウジアラビアの発言力が大きくリーダー的存在となっているが、加盟国に決定を強制するシステムが存在しないためその指導力は弱いものであり、しばしば加盟国が減産の決定に従わないことがある。